こんにちは!「Epic Yard」です。
OAKLEYのサングラスであるX-METALについて解説いたします。
OAKLEYの歴史については下記の投稿をご参照下さい。
X-METALとは
X-METALとは独自の5金属合金(チタン合金)で構成された世界で唯一の鋳造チタンをフレームに採用したサングラスです。
鋳造チタンはチタンの持つ「軽い・強い・錆びにくい」という要素を更に高めた素材ですが、製造が非常に困難で、3,600℃の超高温の環境が必要なため425,000Wの発電機と、27種類以上の機械が用いられていました。
シリーズ解説
1997年:ROMEO(ロメオ)
ROMEOは1997年からROMEO2.0がリリースされる2004年まで生産されていました。
1996 年のX-METALシリーズ最初のモデルを発表時、OSCAR(オスカー)と名付けられていました。
カラーはPLASMA/TITANIUM/X-METALの3種類
フィッティング向上のためノーズパッドとイアーパッドは交換可能、ノーズ部分はXの形状をしています。
レンズはブリッジ(ノーズ部)にビスで固定する必要がある斬新なデザインです。この様な特殊な構造の影響でレンズに負担がかかってしまい割れてしまうトラブルが多発しました。また重量は46gとX-Metalシリーズで最重量のため着用すると疲労感を覚えてしまう事例も発生しました。
1998年:MARS(マーズ)
X-METALシリーズ第二弾として1998年にリリース
男女兼用の小ぶりなフレームサイズ、X-METAL/LETHEAR/CRATERと3種類のフレームが用意されました。
LEATHERはその名の通りフレームにレザーを縫いあわせたマイケルジョーダンモデルです。レザーモデルは生産数が少量なことに加えて、革のひび割れや損傷が起きやすく現存数が少ないです。
CRATERはレンズ側面に小さな穴が数個開けられたモデルでこちらも通常のX-METALフレームよりも生産数が少ないです。
1999年:JULIET(ジュリエット)
JULIETはX-METALシリーズの人気を押し上げた大ヒットモデルかつシンボル的モデルです。
カラーもPLASMA/TITANIUM/X-METAL/24K GOLD/BROWN/CARBON/POLISHED/POLISHED CARBON/TI02とこれまでのモデルと比較して非常に豊富になります。
ROMEOを基に構築されており、レンズが割れやすいなどの構造の弱点と重量を改善しています。
JULIETにはテンプルが真っ直ぐなモデルとカーブしているモデルが存在しており、ハンマーステムと呼ばれるカーブしたテンプルが採用されたモデルはカラーPOLISHEDのみとなり希少価値が高くなります。
1999年:X-METAL XX(ダブルエックス)
XXはフレームにROMEOのハンマーイヤーステムとJULIETの輪郭と形状を組み合わせたデザインが特徴です。
レンズの縦幅がJULIETと比較して4mm大きくシリーズ中ROMEOに次ぐフレームサイズと重量となります。
カラー:24K GOLD/PLASMA/TiO2/X-METAL
2001年:PENNY(ペニー)
他のモデルよりフレームサイズ、レンズ共に小さく、フレームが顔を包み込むように設計されたスプリングヒンジメカニズムを採用している着用感に重点が置かれたモデルです。
カラー:COPPER/POLISHED/TiO2/TITANIUM/X-METAL
2004年:ROMEO 2.0
ROMEOのデザインを変更し弱点を補強したモデルです。
新しいフレームはレンズの上半分だけを囲んでいるハーフリムタイプです。
重量は35グラムと前モデルよりも20%以上軽量化されています。またレンズの破損が発生しないようストレスがかかりにくい構造となっています。
カラー:CARBON/PLASMA/POLISHED/X-METAL
2008年:HALF X(ハーフエックス)
HALF-Xの名の通りレンズの上半分だけを囲んでいるハーフリムフレームです。PENNYと同じくフレームが顔を包み込むように設計されたスプリングヒンジメカニズムを採用していますが、ヒンジが破損してしまうと修理が出来ない問題があります。
カラー:CARBON/PLASMA/POLISHED/X-METAL
2009年:X-SQUARED
シリーズ最終モデルであるX-SQUARED
前作HALF-Xが人気を得られなかった影響もあり、フルリムフレームを再び採用したモデルとなります。
X-METALシリーズ初の四角形のデザイン、豊富なカラーリングを用意し人気の巻き返しを図りました。
カラー:24K/CARBON/PLASMA/POLISHED/X-METAL